三宮プラッツ
2020
所在地 | 神戸市
用途 | 公共広場
構造 | 鉄骨造
設計/監理 | 畑友洋建築設計事務所
構造設計 | 萬田隆構造設計事務所
照明設計 | 株式会社LEM空間工房
サインデザイン | エコノシスデザイン
施工 | 村上工務店,北海鉄工所
写真 | 矢野紀行
※畑友洋建築設計事務所時代担当
神戸市の中心市街地である三宮駅南に位置する地下広場の改修。2017年プロポーザルにより選定されました。これまでストリートライブやマルシェなどに活用されてきたこの地下広場は、地下である場所性や雨天時の利用の難しさ、既存構造の老朽化などによって利用の幅が限定されていました。私たちは、この広場を形成する大階段を拡幅し、大きな谷地形を整理し、その上に広場での活動を映し出す鏡面の屋根を提案しました。この屋根は小さな三角形の集合による多面体とすることで、広場での動きやものを万華鏡のように映し出すとともに、音を偏りなく拡散する音響反射板として機能させることを考えました。全体としてHPシェル形状の鋼板構造とすることで、複雑な形状でありながら全体に安定した架構となり、とても薄く軽やかな屋根として実現しました。三宮の旧市街である旧居留地の玄関口に位置し、軽やかに湧き上がる銀色の雲のような屋根は地下広場の活動を地上に拡散する街のゲートとなるよう計画しています。 (2017 三宮プラッツ整備委託業務プロポーザル最優秀賞)