YKArchitects

理念

知らない世界を求めて

世の中は自分の知らない世界が大半をしめていると考えています。誰だってそうです。今自分が日々過ごしている空間はとても狭い世界だという事を、多くの人は何も気にせず過ごしています。しかし、世界はとても広く多様かつ独特の文化やコミュニティーが存在しています。ただ、そのように多種多様な背景を持つ人々も、朝起きて一日が始まり、日中に活動し、日が沈み夜になれば休息に向かうという同じ生活リズムを持っています。そのように異なる考え方や思想を持つ一方、共通する身体的なリズムを持ち得るのであれば、ほんの少し自らの物の捉え方を変えるだけで、知らない物事を受け入れることができ、自分の本当に求める真理に近づけるかも知れない。そのような姿勢で建築的なアプローチを通してクライアントの方の営みや人生が少しでもより良くなる方法を模索したいと考えています。

設計について

可能性の探求

建物を建てる為には場が必要です。その場所にはどの様な時間が流れてきたのか、また、周囲のとの結びつきはどうか、この先どうあるべきか等、様々な与件の中から導き出される可能性を多方面から考察し、探し求める事が重要だと考えています。それらは地道な調査やクライアントの方との対話を通して導かれる物であるべきですし、その姿勢を持つことがそこに創り出す空間の設計を行う上で大切な事だと考えます。

恒久的な眼差し

建物は建てた瞬間から時間という概念にさらされます。時間が経過する事で物質は必ず変化します。その変化を老朽化ととらえるか、味ととらえるかはそれぞれですが、ただその物質自体は老朽化したとしても、そこにある空間は使われることで成長し、熟成するような建物のあり方が望ましと考えます。建物は必ず携わる人々が好意を持って接することでただの老朽化ではない、本来あるべき姿へと成長していくのもだと考えます。その為に人々に親しみを持って積極的に携わることが喜びとなる空間を作りたいと考えています。