大津の家
2016
所在地 | 大津市
用途 | 専用住宅
構造 | RC造
規模 | 2階建
設計/監理 | 畑友洋建築設計事務所
構造設計 | 萬田隆構造設計事務所
造園 | 荻野寿也
施工 | 丸屋建設
写真 | 矢野紀行
※畑友洋建築設計事務所時代担当
ただ共通するというだけに見えるルールに意味を与え、街区を更新する端緒を示す バブル期に開発された30年前の新興住宅地での建て替え計画。この地域はのどかな田園であったが、単一業者による宅地開発後、販売戦略の結果論として共通に持ち合わせた街区としての特徴である、マイホームの象徴たる勾配屋根、合理的な分譲区画を形成する外壁間距離、シンボルツリー、ひな壇造成による擁壁仕様が「共通する」という事由により守るべきルールとなった。自治会ではこの協定を守る意味がそもそも不明確であり煩雑な集会低減のため、2015年地区計画とし行政に放り投げることで法的な拘束力を持つこの地域の文脈となった。 本計画はこの地域で上記ルールが地区計画となって第一号の建て替え計画(申請時)である。その上で私たちの考えは、「ただ共通するというだけに見えるルールに私たちなりに意味を与え、街区を更新する端緒を示すこと」であった。